岩手の冬・夏の光熱費、窓で変わる?「節約額シミュレーター」を作った理由と活用術

岩手県で窓ガラスフィルムの施工をしております「窓フィルムからっこ」の菊池です。

 遠野市を拠点に、県内全域を回らせていただいている中で、お客様から多くいただく質問があります。 それは「フィルムを貼って、本当に光熱費が安くなるの?」という疑問です。

確かに、窓フィルムは目に見える派手な変化が少ない製品です。工事をしても、お部屋の見た目が大きく変わるわけではありません(そこがメリットでもあるのですが)。そのため、「いくら安くなるか分からないものに、お金は払いにくい」と感じるのは当然のことだと思います。

そこで今回、少しでも検討の材料にしていただけるよう「窓の光熱費 削減額シミュレーター」を作成し、ホームページに公開しました。

この記事では、このシミュレーターで何がわかるのか、そして岩手の住まいで本当に効果的な窓対策とは何なのかを、専門店の視点から正直にお話しさせていただきます。


1. ぜ「シミュレーター」を作ったのか

 正直に申し上げます。このシミュレーターを作ったからといって、すぐに問い合わせが殺到しているわけではありませんし、この数字だけで「元が取れるからやりましょう!」と強引に勧めるつもりもありません。

私がこのツールを作った目的は「窓からの熱の出入りが、想像以上に大きいことを知ってほしい」という一点に尽きます。

岩手の厳しい冬、いくら暖房を強くしても足元が冷えるのは、窓から熱が逃げているからです。また、近年の猛暑でエアコンが効かないのは、窓から強烈な日射熱が入ってきているからです。

「なんとなく電気代が高い」という漠然とした悩みを「もし窓に対策をしたら、これくらい負担が軽くなる可能性がある」という具体的な数字として見える化することで、お客様が「今の自分にとって、この対策が必要かどうか」を判断する一つの目安にしていただきたいと考えたのです。


2. ミュレーターの使い方と、数字の捉え方

シミュレーターは、以下の3ステップで簡単にお試しいただけます。

  1. 光熱費の入力: 夏の電気代と、冬の暖房費(灯油代なども含めた合計)を入力します。

  2. フィルムの選択: 岩手でおすすめの「断熱タイプ」や、夏に強い「遮熱タイプ」などから選びます。

  3. 診断: 年間および10年間で、どの程度の削減が見込めるかを算出します。

10年というスパンで考える理由

 窓フィルムの耐用年数は、環境にもよりますがおおよそ10年から15年ほどです。 一度施工すれば、その間ずっとメンテナンスフリーで働き続けてくれます。そのため、単月での節約額は数千円かもしれませんが、10年という長い目で見ると、施工費用に近い(あるいはそれ以上の)金額が手元に残る計算になります。

ただし、これはあくまで理論上の試算です。お住まいの断熱性能や、窓の向き、生活スタイルによって結果は変わります。この数字を「保証」としてではなく「生活を少し楽にするための参考値」として受け取っていただければ幸いです。


3. ィルム選びの「本当のところ」:暗さや効果について

 シミュレーターでは5種類のフィルムを選択できます。それぞれの特徴と、気になる「暗さ」についてもお伝えします。

① 👑 断熱シルバー(RS35ALE)

「夏も冬も最強クラス/岩手の決定版」

 岩手の厳しい冬を考えると、一番おすすめなのがこのタイプです。夏は熱を跳ね返し、冬は暖房の熱を逃がさない「Low-E性能」を持っています。少しミラー状の反射があり、昼間の目隠し効果も抜群。迷ったらこれを選んでおけば間違いありません。

② ✨ 標準遮熱(RS35A) 

「ミラータイプ/夏用コスパ重視」

 見た目は①の断熱シルバーとそっくりですが、機能を「夏の暑さカット」に絞ることで価格を抑えたモデルです。「冬の断熱までは不要だけど、とにかく夏のジリジリを安く、かつ目隠しもしたい」という家計の強い味方です。

③ 🔥 強力遮熱(RS15A)

「最強の暑さ対策/西日・倉庫に」

 5種類の中で最も熱を遮る力が強いフィルムです。その分、お部屋は少し暗くなりますが、「西日が刺さって居られない」「エアコンが全く効かない倉庫」などの弱点を克服するのに最適です。サングラスのような落ち着いた明るさになります。

④ ❄️ 透明断熱(NC70LE)

「冬の暖房費を節約/見た目そのまま」

 景色は変えたくない、でも冬の窓際の寒さをなんとかしたい」という方向け。透明なので貼っていることがまず分かりません。冬の結露抑制や、暖房効率アップに特化した高機能フィルムです。

⑤ 💎 透明遮熱(NC60)

「景色スッキリ/夏用スタンダード」

 ④の透明タイプと似ていますが、こちらはより「夏の遮熱」に重きを置いたモデルです。冬の断熱より、夏の快適さを重視したいリビングに。フィルム特有のギラつきが一切ないので、マンションや景色の良いお部屋にぴったりです。


4. 「災」としての窓フィルム:地震よりも身近なリスクに

 以前、別の記事で「地震が怖いからフィルムを貼る」という声を大きく取り上げてしまったことがありましたが、岩手の皆様とお話ししていると、実はもっと身近なリスクへの備えとして検討される方が多いことに気づきました。

  • 衝突事故: 小さなお子様が家の中で走り回っていて、うっかり窓ガラスに激突してしまう。

  • 台風・強風: 近年の異常気象で、強風による飛来物が窓に当たってしまう。

  • 防犯: 万が一の空き巣被害の際、ガラスが簡単に割れないようにしたい。

地震による大きな被害は幸い多くはありませんが、「日常の中のふとした事故」でガラスが飛散するのを防ぐ。その安心感を買うという意味で、フィルムは非常に有効です。全てのフィルムに飛散防止機能が付いていますので、節約のついでに「安心」も付いてくると考えていただければと思います。


5. 門店のこだわり:熱割れ計算と施工品質

「窓フィルムからっこ」では、施工前にメーカーが提供する専用ソフトを用いた「熱割れ計算」を行います。

 時折、「JIS規格に基づいた計算」という誤った表現を見かけますが、実際にはフィルムメーカーが各ガラスの特性や地域の気象データ(日照条件など)に基づいて開発した高度なシミュレーションソフトを使用して判定します。

特に岩手のような寒暖差が激しい地域では、冬の朝に直射日光が当たることでガラスに負荷がかかりやすくなります。 「せっかく光熱費を浮かすために貼ったのに、ガラスが割れてしまった」という本末転倒なことが起きないよう、科学的な根拠に基づいた判断を徹底しています。

施工の品質について

「気泡一つない完璧な仕上がり」と大口を叩くつもりはありません。

しかし、専門の道具を使い、一枚一枚丁寧に、お客様の大切な住まいを預かる責任を持って施工させていただきます。 DIYとの大きな違いは、「大きな窓一面を隙間なく、均一に仕上げられるか」という点、そして「その窓にそのフィルムを貼っても安全か(熱割れしないか)」を見極められるかという点にあると考えています。

ホームセンターなどでは、小窓用の小さなシートは手に入りますが、リビングの掃き出し窓(大きな窓)をカバーできるサイズや、本格的な遮熱・断熱性能を持ったプロ用フィルムはなかなか手に入りません。そうした「自分では難しい場所」をお手伝いするのが私たちの役目です。


6. 理な営業はしません、というお約束

 私はシミュレーターを叩いてみて「これならメリットがあるな」と納得された方はもちろん、「数字を見てみたけれど、うちにはまだ必要ないかな」と判断された方も、それはそれで一つの正解だと思っています。

今の窓のままの方が快適な場合もありますし、フィルムよりも先に内窓(二重窓)を検討した方が良いケースもあります。

私のスタンスは、「何が何でもフィルムを売る」ことではありません。 岩手で暮らす皆様が、窓に関する悩み(暑さ、寒さ、結露、視線)を抱えたときに、「からっこに聞けば、正直な意見を教えてくれる」と思っていただけるような存在でありたいと考えています。

シミュレーターの結果について詳しく知りたい場合や、現場を見てほしいというご要望があれば、もちろん喜んで伺います。しかし、そこから先、契約するかどうかを決めるのはお客様ご自身です。お話を聞いてみて「やっぱりやめた」と言っていただいても、全く問題ありません。


7. とめ:窓の「負担」を少しだけ軽くするために

「家計を救う」なんて、大それたことは言えません。

ですが、窓フィルムという一枚の薄い膜が、毎月の電気代を少しだけ減らし、冬の朝の結露拭きを少しだけ楽にし、夏の午後のリビングを少しだけ涼しくしてくれる。そんな「日々の小さな負担の軽減」のお手伝いならできると信じています。

まずは、お遊び感覚で構いませんので、ホームページの「節約額シミュレーター」を試してみてください。

そこで出た数字が、あなたの暮らしをより快適にするためのヒントになれば幸いです。


▶ 窓の光熱費 削減額シミュレーターを試してみる

窓フィルムからっこ

  • 代表:菊池 健
  • 所在地:岩手県遠野市(県内全域・出張費無料)
  • お問い合わせはLINEまたはお電話にて、お気軽にどうぞ。